インターネットメディアならではの競馬のあり方というものを、ず〜っと考えてた訳なんですよ。netkeiba.com立上げ時は、ネットらしく個性ある個人サイトと従来の延長線上なオフィシャルサイトが混沌としていました。それらを顧客視点で一つにまとめて、Yahoo!みたいな形の競馬ポータルサイトを作ろうとしたのが最初ですね。いくつかのアイデアと共に僕は「競馬データベース」を持ち込みました。ニーズはあるけど当時は存在しなかったし、パフォーマンス的にリスクが高く誰もやらない。「ベース(基地)」って呼ぶくらいでこれがないと始まらない。何といっても自分が欲しかったので、「俺が全部作ったるよ(笑)」と言って作り始めました。
netkeiba.comの重要なミッションのひとつは「全ての競馬ファンが楽しめる場」を提供することです。立上げ当初に比べるとコンテンツも充実し、ユーザ数も増えましたが、それでもまだまだ物足りないし、利用者は満足していないはずです。だからこそ、もっと多様化するニーズを追い、もっともっとわかり易く、インターネットの可能性を存分に生かした「競馬総合サービスのあるべき姿」を目指さないといけません。競馬の全てがここにあると言われ、事実上のオフィシャルサイトと認知されるまでにしたいと理想は高く掲げ、とことん追求していきたいと思います。
仕事のここ一番を(それが逆境でも)楽しむ・・・エンジニアとして自分のイメージ通りのもの、また大規模なものを手がけるとなると、それこそ基本が大切です。大一番の前にアスリートが言う「楽しむ」域に辿り着くためには、その自信の裏付けとなる相当な基礎訓練が必要なはずです。エンジニアだって同じで、飛び級ですごくなれるものではなく、職人的にひとつひとつ地道にやっていくしかないんです。その自信と「やってやる!」という意気込みがあってこそ、チャレンジした結果の成否に関わらず何にも替え難い経験値を得られ、その人しか持ち得ない信頼性・可能性へ繋がるのです。
幸いにも、netkeiba.comと競馬総合チャンネルには、作った人がそこにいて、すでに何十万・何百万というユーザーがそこにいて大容量のトラフィック、大量の蓄積データがあり、どれだけのサーバーで対処すればサービス品質を保てるか?など、常に未知の経験を得られる場があります。たとえそこで失敗したとしても、それは次への大きな糧となり、大きな自信に繋がるはずです。そうした経験を積んで、自分の渾身のアイデアを試したい、自身の器をどんどん大きくしていきたいというエンジニアだったら、一緒にやりましょうと言いたい。そういう人には「じゃあ任せるわ」とどんどん権限委譲するのが僕らのやり方なんです。
清水良幸 Yoshiyuki Shimizu
1960年生まれ。音響技術系エンジニアを目指すもデジタルレコーディングの潮流からコンピュータに興味を移し、独立系ソフト会社にてUNIX、 Network、RDBをベースとした情報検索分野、放送・報道系システム開発に十数年間従事。自分で立ち上げていたWEBサイトが縁で、1999年、社長の国本より届いた1通のメールに共感しネットドリーマーズの立ち上げに参画。現在は、同社のメガメディアサービス、『4LESS INTERNET』、『Let'sケータイ!』など各種製品・サービスの技術指南・統括を行なう。