「第103回
京都記念・GII」(芝2200m)は20日、京都11Rに13頭で争われ、好位から抜け出した1番人気の
ブエナビスタがV。3番人気の
ジャガーメイルにいったん並びかけられたが、そこからもうひと伸び。半馬身差をつけ、昨年の
オークス以来の勝利を飾った。中団を追走した2番人気の
ドリームジャーニーは追い上げ届かず3着。
圧倒的な1番人気に応え、
ブエナビスタが世界前哨戦をモノにした。「勝ち運に見放されて、かわいそうなレースが続いていたからね。仕切り直しになったと思う」。
オークス以来の勝利へ導き、横山典は安どの表情を浮かべた。
最後の直線は伏兵
ジャガーメイルとのマッチレース。いったんは並びかけられたが、ラスト1Fで底力を見せた。「ヒヤッとしたが、並んだら抜かさせない。大した牝馬です」と鞍上は頼もしい相棒の姿を見上げた。
ノーザン
ファーム代表の吉田勝己氏は「このあとはドバイ・シーマクラシック・GI(3月27日・メイダン)へ。鞍上は
スミヨンです」と明言。07年のドバイデューティフリーを
アドマイヤムーンで制している、松田博師も「これでどうにかなったやろ」と確かな手応えに笑顔を浮かべた。
表彰式では、ファンから“ドバイ遠征応援フラッグ”が贈呈された。今後は厩舎で調整し、17日に出国する。夢を乗せて、ブエナが世界へと羽ばたく。
提供:デイリースポーツ