オウケンブルースリは
ハッピープレゼント(5歳1000万下)を相手に栗東坂路で4F52.3-38.4秒(1Fはエラー)を計時した。楽走のパートナーに対して、右ステッキ4発での並入と手応えで完敗。音無師は「先週、ルメールに乗ってもらって太く感じたので一杯にやった。時計の出にくい馬だから、52秒台なら走っている方じゃないか」と及第点を与える。
前走の
京都大賞典2着後、右前脚に腫れが見られ、秋の天皇賞を回避した。追い切り後の計量では504キロと依然として重めの懸念が残る。ただ“8割”の仕上げだった前走よりも調整過程は色濃い。「脚元はもう心配ない。ここ3週、しっかりと乗ってきたからね。体も幅が出ているし、成長しているのは確か。金曜にはもう一度、気合をつけておこうと思う」と準備は怠らない。不屈のドラゴンが、名手ルメールを背に府中で頂点を狙う。
東京芝を滑らかに、仏国の
モアズウェルズが駆け抜けた。ゴール前で鞍上が仕掛けて、記録した数字は7F94.6-36.9-11.7秒。スムーズさを欠いて頭差2着に敗れた、前走の
カナディアン国際S以来の騎乗となったマイヨは「力強い動き。気持ち良さそうだった。素晴らしいね」と喜んだ。
前々走ではスウェーデンでGIIIを快勝するなど、遠征経験も豊富。環境の変化に動じた様子は一切見られない。「輸送がスムーズにいって、肉体的に100%の状態で臨めるのはラッキー」と
ギブソン師も胸を張る。前崩れの展開なら、上位へ食い込むシーンがあってもいい。
提供:デイリースポーツ