斤量とコース形態の変化がカギに
11頭のうち4頭が、8月2日の「佐渡S2000m」の出走馬であり、人気の中心にもなる。ポイントの第一は、ハンデ戦から定量戦に変わり、
アロヒラニが2キロ増、
ケイアイチョウサンが1キロ減、
トラストワンが2キロ増、
ブリッジクライムが1キロ増となること。差し引きすると大きな負坦重量の変化が生じる。
もうひとつは、距離2200mは似たようなものだが、最後の直線が約660mの外回りから、約360mの内回りになること。16頭立てが、11頭の手ごろな頭数になることとあわせると、この変化は大きい。
ケイアイチョウサンは、負坦重量減に加え、一瞬の切れを生かすには内回りの方がずっと合っていそうだから、0秒6差の8着にとどまった佐渡Sとは異なり、文句なしの有力争覇圏である。今回は【2-1-0-2】の戸崎圭太騎手に戻った。ただ、直線の長い外回りだったからだけではなく、高速上がりになりがちな新潟コースは、どうも得手ではない印象もある。
定量57キロは有利ではないが、内回りなら自在性が大きな強みとなりそうなトラストワン(父マイネルラヴ)を中心馬としたい。
新潟2勝のうちの1勝が今回と同じ内回り2200m。ちょうど2年前の1000万下の阿賀野川特別を2分13秒2で勝っている。全体の時計は平凡そのものだが、
レースの中身は「63秒5-(12秒1)-57秒6」=2分13秒2。
レース上がりは「11秒2-11秒1-11秒9」=34秒2だった。
全4勝を好位抜け出しで記録しているトラストワンは、このときも前半から3-4番手の先行態勢をとり、自身の上がり33秒8で抜け出している。今回の組み合わせは、当時より全体レベルは高いものの、逃げ=先行タイプは少なく、同じような前半スローペースが予測される。2ヶ月ぶりだった前回を叩き、明らかに体調は上向いている。
今週も少し渋る危険はあるが、よほど集中的な降雨に見舞われないかぎり、新潟コースは重馬場にはならないのと、この馬、あまりに馬場が悪化しすぎて基準外ではあるが、超のつく不良馬場に陥った昨年の函館で、2600m2分54秒9もかかったレース(良馬場より14-15秒は遅い)で、2着があるから、渋馬場下手ということはないだろう。
今回は気配上向きのブリッジクライム、ケイアイチョウサンが当面の相手。以下、強気な格上挑戦の
エスオンマイチェス、アロヒラニ、先行策もありえる
フレージャパンを連の押さえにした。