配当のカギはサトノプリンシパル
頭数も多くなく、人気も一部の馬に集中する組み合わせ。そう食指の動くレースとはいえないが、3連単ならそう低配当ということもない。
断然人気でも、チャンス濃厚なのは
インカンテーション(父シニスターミニスター)。
昨年の「レパードS」を先行して抜け出し、1分50秒3で完勝。約1年後の今年は8月の「BSN賞」をやっぱり先行して楽に抜け出して、1分50秒6で快勝。これで新潟ダート1800mは【2-0-0-0】となった。
父はA.P.インディの孫にあたる種牡馬であり、母方もアメリカ色の強い血統構成。その特徴そのままに、ダートの小回りコース向きであり、なおかつ左回り巧者。やや一本調子のきらいもあるから、なにかが飛ばしてくれる速めの平均ペースを追走し、その馬を目標に力で抜け出す形がもっとも合っている。
昨年のレパードSを、前半1000m通過61秒0で引っ張ってくれたのが、同期のライバル・
サトノプリンシパル(父バーナーディニ)だったが、なんと、今年もそのサトノプリンシパルがハナを切って主導権を握ること必至の組み合わせが成立した。
また今年もサトノプリンシパルが同じようなペースで行き、それをインカンテーションが同じように交わしてゴール。そんな出来すぎのような結果が出るとは考えにくいが、展開、全体の組み合わせの力関係から、その可能性大と結論付けるしかない。
馬券の狙いとすれば、サトノプリンシパルのそのままの逃げ切りがあるか。それとも、交わされるとちょっと甘くなるサトノプリンシパルをインカンテーションが差したところへ、なにかが突っ込んで2番手に上がってくれるかであり、インカンテーション1着、サトノプリンシパル2着では、おそらく3連単でも情けない配当が見えている。
2番手になにかが突っ込んできてくれるシーンをイメージして、今春、叩き2戦目に1600万下をしぶとく勝っている
グレートチャールズ(父メジロベイリー)が、戸崎騎手を配してきたから2着候補。もう1頭、前が引っ張ってくれると追っての味が生きる
ツクバコガネオー(父キングカメハメハ)も2着候補。インカンテーションの大野騎手は、サトノプリンシパルをつぶすように交わしには出ない気もするが、そうなったら低配当が見えているので、あえて、サトノプリンシパルが3着に沈む組み合わせを考えた。
しかし、サトノプリンシパルがマイペースに持ち込み、それをインカンテーションがマークして進む展開は、実際には、そのまま2頭で……の可能性が極めて高いだろう。参加はしなければいけないが、さすがに投資額はひかえめにしたい。