今回は少々の出負けならロスにならない
昨2014年の勝ち馬ミッキーアイル、13年の勝ち馬コパノリチャード、12年の2着馬オリービン、8着馬ダイワマッジョーレは、今週日曜日の「阪急杯」1400mに出走し、みんな高い評価を受けている。
と思えば、昨年2着のタガノグランパは、日曜日の「中山記念」1800mに出走し、13年の5着馬ラブリーデイは15日の「京都記念」2200mで、キズナ、ハープスターに勝ってみせた。12年の勝ち馬ジャスタウェイは、中距離のチャンピオンになった。日本ダービー馬タニノギムレットも、宝塚記念のダンツフレームもアーリントンCの勝ち馬だった。
6週後は「桜花賞」であり、7週後は「皐月賞」。アーリントンCの出走馬のほとんどは、ここまでデイリー杯、ジュニアC、朝日杯FS、シンザン記念など1600mに出走してきたグループだが、このままスピード路線を歩むのか、もっと距離の長い牡馬のクラシック路線に向かうのか、ちょうど決断しなければならない時期なのだろう。
馬券検討には直接は関係しないように思えるが、たとえば、「ワンアンドオンリーに続くハーツクライ産駒…」と評価された時期もあった橋口厩舎の
ナヴィオンは、もう7戦連続1600m以下となるから、マイル路線になったということか、とか、藤沢厩舎の
ネオルミエールも4戦連続の1600m出走だから、ダービー馬ネオユニヴァースと、オークス馬シルクプリマドンナの間に生まれた産駒ではあるが、1600m路線が合っているという陣営の見方なのか、とかがうかがい知れる部分がある。
朝日杯FSでは、18頭立ての最内1番枠で出遅れ。最初から苦しい追走になったうえ、なかなか馬群をさばききれずに渋り気味の馬場のイン追走になったが、直線はこじあけるように伸びていたネオルミエール(父ネオユニヴァース)に期待したい。
勝ったダノンプラチナに次ぐ上がり35秒5を記録し、0秒4差4着。鮮やかに差し切った勝ち馬には完敗だったが、内容は決して悪くない。今回も栗東に早めに入厩して、阪神コースも2度目。追い切りも前回以上に鋭かった。道中のフットワークは頼りないように映ったが、追走して併せた古馬シンボリエンパイアを、坂を上がり切るところで振り切った脚さばきは鋭い。前回以上だろう。今度は偶数枠で、なおかつ外枠。少々の出負けならロスにならないと思える。
1週前に坂路51秒7で大きく先着したナヴィオン(父ハーツクライ)は、今回から騎乗する岩田騎手が乗った最終追い切りも評価Aに相当する。もう7戦目。このあとが心配になるくらいだが、完成度は高く、今回のデキはとくにいい。シンザン記念でみせた上がり33秒2の爆発力を再現できるだろう。
能力接近で相手を絞りにくいが、デキの良さそうな
ナイトフォックス(父サクラバクシンオー)が3番手。以下、
エイムハイ、人気薄の
ヤマカツエース、
ネオスターダム、
ヤングマンパワーに流して高配当を狙う。