一昨年のこのレースでも好走
ダート主要路線とはとくに関連しないオープン特別とあって、除外馬が20頭にも達した混戦レース。今年の特徴は、あくまで総じてだが、ちょっとピークを過ぎた危険も考えられる「7-8歳馬」が、過半数の9頭も含まれること。
逆に、これからもっとパワーアップしてトップクラスに入って欲しい「4-5歳馬」がわずか5頭しか見当たらず、なおかつそのうちの「4頭」までが、3ヶ月以上の休養明けになること。その4頭のうちの3頭は、ここが「格上がり」初戦でもある。
したがって、上昇の魅力は乏しいベテランホースがこんなに揃ったら、狙いは「若い4-5歳グループだ」ともならないところが難しい。
8歳になった
エアウルフ(父フレンチデピュティ)中心とするのは、ちょっと筋悪。凡走したらもう取り戻せなくなるではないか、となりそうだが、関西の角居厩舎所属のこのベテラン、まだ衰えなどないから、厳選の管理馬に名を連ねている。
時計の速い重馬場だったとはいえ、このダート1400mを自己最高の「1分21秒9(JRAレコードと0秒4差)」で乗り切ったのは、つい2走前である。8歳になった今年、すべてオープン特別に出走して「3着、2着、3着」。全然、かげりはない。
祖母はサトルチェンジ(父ロウソサイエティ)。ブエナビスタ、マンハッタンカフェが代表するもっとも著名なファミリー出身であり、母エアシャキーラ(父アフリート)の半兄に当たるエアスマップ(父デインヒル)は7歳までオープンで活躍していた。
東京ダートは通算【3-5-2-2】。めったに凡走はなく、一昨年のこの欅Sは小差の2着。良馬場でも1分23秒台なら乗り切る能力は衰えていない。
多少はズブくなった危険もあるため、この中間はコース追いも取り入れ、入念に乗り込んで、【1-1-2-0】の成績を残すM.デムーロ騎手とのコンビを組んできた。
相手の取捨は難しいが、ポン駆けOKの6歳馬で、東京ダート【1-2-0-0】の
ワンダーコロアールと、4歳の成長株
レッドアルヴィスが相手本線。伏兵の穴馬には、今回は珍しく動いた
シセイオウジ(父キングカメハメハ)を入れておきたい。