前走やキャリアから見極める注目馬

　桜花賞や皐月賞の好走馬が出てくる今年のNHKマイルC。人気もこの2頭だろう。

　ジャンタルマンタルは皐月賞で勝ったかというシーンを作ったが、差されて3着。距離もあるのだろうがスタミナの問題というよりは折り合い次第というところだろう。1600mのほうが競馬はしやすいし、そもそもマイルのGI馬。上がりが速くなったときだけ不安はあるが、能力の絶対値が高い。

　アスコリピチェーノは桜花賞の4角で勝ち馬にうまく先手を打たれた格好だが、それでも2着を確保するあたりやはり力がある。東京芝1600mは新馬戦で豪快な差しを見せた舞台。展開次第ではジャンタルマンタルを逆転することも。

　桜花賞、皐月賞から来る馬は他に3頭いるが、1頭選ぶならイフェイオン。ただ東京で上がり勝負になると厳しそう。消耗戦のような形になると浮上の可能性も。

　ニュージーランドT組はエコロブルームが離脱となってしまったが、もともとこの組は勝ってきた馬が不振。惜敗組が走るローテなので、ボンドガールは買えるパターン。ただ、ニュージーランドT組の成績自体はそこまででもないので、ユキノロイヤルと2頭推すことはしづらい。

　ゴンバデカーブースは不気味な存在。ホープフルSを取り消してサウジアラビアRC以来というのは状態面の不安があるが、ボンドガールやシュトラウスを負かしてきているのも事実。ボンドガールとは当時上がりタイムでも0.6秒差があった。

　ノーブルロジャーは評価に悩むところ。スタミナに余裕があるのは良いが、毎日杯は重馬場、シンザン記念は実質1勝クラスに近いメンバー構成。個人的にはシルシを回せないが、内枠をうまく活かせれば怖い存在になる。

　アルセナールはキャリア2戦、上2頭が活躍という血統的ポテンシャルからも期待できる。大外枠を引いたが、このレースの外枠はむしろ良い。