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【ヴィクトリアM予想】人気と前走成績が示す傾向 マスクトディーヴァに気になるデータも

  • 2024年05月07日(火) 12時00分

上位人気馬は前走惜敗のほうが頼れる!?


 ついこの間始まったような気がしていたヴィクトリアマイルも、今回で第19回になる。どこかで書かれているかもしれないが、これまで行われた18回で、前走1着馬が勝ったことは1回しかない(以下、データはレース創設以来通算)。

 勝ったのは2008年のエイジアンウインズで、前走阪神牝馬S1着からの参戦。ヴィクトリアマイルでは5番人気だった。

 ということは前走1着かつ1〜4番人気という馬は勝っていないわけだが、その条件に該当する馬は[0-1-1-13]。2着したのは4番人気、3着したのは3番人気で、1〜2番人気だった馬は[0-0-0-7]と馬券に絡んでいない。

 今回前走を勝ってきたのはコンクシェルとマスクトディーヴァ。後者は「前走1着かつ上位人気」にあてはまってしまうので気になるところだ。

 ただ前走1着でも、コンクシェルのほうはおそらく6〜7番人気あたりだし、過去には前走1着かつ人気薄で2、3着の馬はいるので、ヒモに取るぶんには問題ないと考える。

 前走1着馬と対照的に前走2、3着で上位人気という馬はけっこうきている。1番人気に推された馬は[1-2-1-1]で、1〜3番人気は[2-5-3-9]の複勝率52.6%、1〜5番人気で[3-6-7-18]の複勝率47.1%といった具合だ。

 実績馬が前走をたたき台と割り切って使い惜敗してくるとか、牡馬相手を含めて相手関係が強いところを使って惜敗してくるとか、そういった事情もあるのではないかと思う。

 今年の前走2着はウンブライル、ナミュール、フィールシンパシー。前走3着はモリアーナ。フィールシンパシー以外の3頭はある程度上位人気かと思うが、軸はこのあたりから取るのがよいかと考えている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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