シャトル種牡馬として日本でも活躍した
ラストタイクーン(牡23)が5月27日、繋養されていたドイツで死亡していたことが分かった。
同馬は、
父トライマイベスト、
母Mill Princess(
その父Mill Reef)という血統の愛国産馬。現役時代は86年にキングススタッドS、ス
プリントチャンピオンシップ(共に英G1)、
BCマイル(米G1)などG1・3勝を含む13戦8勝(重賞6勝)という成績を残し、87年に愛国で種牡馬入り。代表産駒に93年のクイーンエリザベスII世S(英GI)を勝った
ビッグストーン Bigstone、94年の
エクリプスS(英G1)を勝った
エズード Ezzoudなどがいる。
その後、89年からシャトル種牡馬の先駆けとして、豪国やニュージーランドで種付けを行い、95年からは日本でも繋養され、02年の
桜花賞馬
アローキャリーや、97年の
マイラーズC(GII)を勝った
オースミタイクーンなど重賞ウイナーを多数輩出。世界各国で活躍馬を送り出した。主な後継種牡馬としては、04、05年
ファルマスS(英G1)連覇などG1・5勝を挙げているソヴィエトソング Soviet
Song、96年仏
オークス(仏G1)馬シルシラ Sil Silaや、99年
ジャパンC(GI)2着のインディジェナスなどを輩出した
マルジュ
Marjuや、01年
宝塚記念(GI)を制した
メイショウドトウの
父ビッグストーンなどがおり、
メイショウドトウも、昨年から産駒を送り出している。