11日午前0時51分、83年のクラシック三冠馬
ミスターシービーの主戦騎手で、現調教師の吉永正人氏が、胃ガンのため亡くなった。64歳だった。通夜は13日午後6時から、茨城県稲敷郡美浦村大字美駒2500-2、美浦トレーニングセンター厚生会館本館で、告別式は14日正午から同所で行われる。
同調教師は1961年に松山吉三郎厩舎からデビュー。
モンテプリンスで82年
天皇賞・春、
宝塚記念を制すると、83年には
ミスターシービーを史上3頭目となるクラシック三冠馬に導く。84年に
モンテファストで
天皇賞・春、
ミスターシービーで
天皇賞・秋(共にGI)で
天皇賞・春秋連覇を達成するなど通算2753戦461勝(重賞37勝)の成績を残し、86年に騎手を引退。松山吉三郎厩舎の調教助手を経て、89年に調教師免許を取得。98年
中山大障害・秋を制した
ビクトリーアップなどを管理し、通算3586戦199勝(重賞1勝)という成績を残した。長男は
JRAの吉永護騎手(32、美浦・フリー)。
なお、今年の
ひまわり賞(2歳OP)を制した
コウセイカズコをはじめとした同厩舎所属馬35頭は、12日付で美浦・松山康久厩舎に転厩する。