現地時間30日、仏・ロンシャン競馬場で行われた
ダニエルウィルデンシュタイン賞(3歳上、仏G2・芝1600m)に出走した
武豊騎手騎乗の5番人気
ピカレスクコート(牡4、栗東・
池江泰寿厩舎)は、好スタートから先手を奪いレースを進めたが、直線残り300m付近でL.デットーリ騎手騎乗の圧倒的1番人気
エコーオブライト Echo Of Lightに並ばれると、そのまま2馬身差をつけられ
ピカレスクコートは2着に敗れた。勝ちタイムは1分37秒00(良)。さらに3/4馬身差の3着には4番人気ハローサンデー
Hello Sundayが入った。
ピカレスクコートは、
父ジェイドロバリー、
母フジノタカコマチ(
その父コリムスキー)という血統。全姉に99年阪神3歳牝馬S(GI)など重賞4勝を挙げた
ヤマカツスズランがいる。今回は
凱旋門賞(仏G1)に出走する
ディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎厩舎)の帯同馬としてフランスに渡っていた。通算成績18戦3勝(うち海外1戦0勝)。
この幸先の良いレース結果に、管理調教師である
池江泰寿調教師はもちろん、ゴール前で応援していたチーム
ディープインパクトの面々も歓喜していた。レース後、騎乗した
武豊騎手は「よく頑張った。必ずしも馬の状態は万全ではなかったが、そのなかでこの結果を出せたので、日本馬のレベルを知ってもらえたと思う」とコメントした。また、管理する
池江泰寿調教師は「よく頑張った。日本の重賞も勝ったことのない馬が、フランスのロンシャンのグループレースであと一歩の2着」と
ピカレスクコートの走りを褒めた。
凱旋門賞前の日本馬の活躍に、本番への弾みがついたといえる。