10月1日に仏・ロンシャン競馬場で行われた
凱旋門賞(仏G1)で3着となった
ディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎厩舎)の、2日の状況、関係者コメントは以下の通り。
【2日の調教内容】
40分の引き運動のみ。
【池江泰郎調教師】
残念な思いで朝を迎えました。馬が無事であることが幸いで何よりです。悔しい気持ちだけではいけないので、今後はまだ未定ですが、あきらめずに次に挑戦したい気持ちです。ロンシャン競馬場へ来られた多くの日本人のみなさまに声援をいただいたこと、また、日本でも多くの応援をいただいたことに感謝します。
【池江敏行調教助手】
自分なりにいろんな経験をさせてもらった60日でした。ただ、自分がヨーロッパの競馬・調教を経験していればとは思います。自分のことで精一杯で、ディープにもっと楽をさせてあげられたかも知れません。日々の調教やレースへの準備などその過程とレースの内容も含めて、今回の経験を次に必ず生かしたいです。パリアス厩舎には、調教師・スタッフのみなさんにたくさんの協力をいただきました。ディープに勝たせてあげたいという気持ちが伝わりました。
また、
池江泰寿調教師、大久保秀信調教助手、
ピカレスクコートのサポートなくしては、今回の遠征はなかったので、感謝しています。日本でたくさんの方に応援していただいたのに、期待に応えられなかったのは、つらいです。申し訳ございません。今回の悔しさは必ず次につなげます。ディープには、「お疲れさん、よーがんばったね!」と、声をかけてあげました。日本に帰ったら、まず近江牛の焼肉が食べたいです。
【市川明彦厩務員】
60日はあっという間ではなかったですね。日本と違う調教コースがディープの体に与える影響など、心配がありましたが、順調にレースを迎えられたこと、改めてディープの順応性の高さを感じました。ただ、ピカレスクが一緒にいてくれたことは、ディープの支えになりました。パリアス調教師には、毎朝の馬場状態に応じた馬場の選択などのアド
バイスや、調教に向かうまでリードホースをつけてくれるなど、本当に良い厩舎に巡り会えました。
馬は一夜明けましたが、フレッシュな状態です。昨晩も今朝もカイ食いがよく、日本でレースを使った後と同じ状態です。昨日はレースの馬場入場時に日本語のアナウンスが聞こえて驚きました。これもみなさまの熱意が伝わったからだと思います。ディープには、【お疲れ様、よくがんばったね、無事に一緒に帰ろうな!」と、声をかけてあげました。
【大久保秀信調教助手(
ピカレスクコート)】
髪を坊主頭にされたのはともかく、楽しい60日でした。海外遠征で大切なのは、人間が緊張しないことです。目の前で五冠馬の調教を見ることができたのは、良い経験でした。こちらの集団調教は、馬の気持ちが安心するし、恵まれた環境のなかで、人も馬も
リラックスして調教できたことが、レースにつながったと思います。