22日、京都競馬場で行われた
菊花賞(3歳牡牝、GI・芝3000m)は、後方からレースを進めた
武幸四郎騎手騎乗の8番人気
ソングオブウインド(牡3、栗東・
浅見秀一厩舎)が直線外から伸び、馬場の中央から伸びた2番人気
ドリームパスポートと叩き合いの末、クビ差制し優勝した。さらに1.3/4馬身差の3着に、ハイペースの大逃げで見せ場を作った3番人気
アドマイヤメインが入った。勝ちタイムは3分02秒7(良)のレコード。3冠がかかった
メイショウサムソンは4番手からレースを進めたが、直線伸びを欠き3着から2.1/2馬身差の4着に敗れた。1/2馬身差の5着に10番人気
アクシオン。
勝った
ソングオブウインドは、
父エルコンドルパサー、
母メモリアルサマー(
その父サンデーサイレンス)という血統。牝系は8月に急死した
ラインクラフト(05年
桜花賞-GI、05年
NHKマイルC-GI)、
アドマイヤマックス(05年
高松宮記念-GI)などが出た
ファンシミン系。今年1月にデビュー(京都・ダート1800m)し、5戦目で勝ち上がり。5月の
夏木立賞(500万下、東京・芝2000m)で2勝目をあげると、続く
ラジオNIKKEI賞(GIII)で
タマモサポートの2着。約2か月半ぶりの前走、
神戸新聞杯(GII)は勝った
ドリームパスポートから0.1秒差の3着に入っていた。今回が重賞初勝利。通算成績10戦3勝(重賞1勝)。
鞍上の
武幸四郎騎手は05年
チューリップ賞(GIII、
エイシンテンダー)以来の
JRA重賞勝ちで、通算18勝目。GIは00年
秋華賞(
ティコティコタック)、03年
NHKマイルC(
ウインクリューガー)に続く3勝目。管理する
浅見秀一調教師は今年の
函館2歳S(GIII、
ニシノチャーミー)に続く
JRA重賞13勝目で、GIは98年
天皇賞・春(
メジロブライト)、03年
阪神ジュベナイルフィリーズ(
ヤマニンシュクル)に続く3勝目。同騎手、調教師ともにクラシックは初制覇となった。