29日、東京競馬場で行われた
天皇賞・秋(3歳上牡牝、GI・芝2000m)は、離れた2番手からレースを進めた安藤勝己騎手騎乗の4番人気
ダイワメジャー(牡5、美浦・
上原博之厩舎)が直線残り約300m地点で馬場の真ん中ほどを抜け出すと、内から追いすがる7番人気
スウィフトカレントとの叩き合いを1/2馬身制した。勝ちタイムは1分58秒8(良)。さらに3/4馬身差の3着は2番人気
アドマイヤムーン。1番人気の
スイープトウショウは5着、3番人気
コスモバルクは4着に終わった。
勝った
ダイワメジャーは、
父サンデーサイレンス、母は91年
クイーンCなどGIII・4勝の
スカーレットブーケ(
その父ノーザンテースト)という血統。全姉に00年新潟3歳S(GIII)を制した
ダイワルージュがいる。04年の
皐月賞(GI)を10番人気で優勝した後は、のどの疾病が原因で精彩を欠いていたが、その後05年ダービー卿CT(GIII)、06年
マイラーズC(GII)を制覇。前走の
毎日王冠(GII)も制してここに臨んでいた。通算成績19戦6勝(重賞5勝)。
鞍上の安藤勝己騎手は同馬で制した
毎日王冠(GII)に続く
JRA重賞制覇で今年7勝目(通算40勝)。
JRAGIは今年の
桜花賞(
キストゥヘヴン)に続く9勝目。管理する
上原博之調教師は同馬で制した
毎日王冠に続く今年の
JRA重賞3勝目で、通算では12勝目となった。
JRAGIは同馬で制した
皐月賞以来2勝目となった。
なお、騎手負傷のため
ローゼンクロイツは
小牧太騎手から後藤浩輝騎手へ、
アサクサデンエンは藤田伸二騎手から
田中勝春騎手へ騎手変更。
トリリオンカットは発走前に放馬し競走除外になっており、16頭立てで行われた。