現地時間4日、米・
チャーチルダウンズ競馬場で行われたBCフィリー&メアターフ(3歳上牝、米G1・芝11f)は10頭立てで行われ、L.デットーリ騎手騎乗の1番人気ウィジャボード
Ouija Board(牝5、英・E.ダンロップ厩舎)が、中団の内から直線で外に持ち出して鋭く伸びると、3番人気フィルムメーカー Film Makerに2.1/4馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは2分14秒55(良)。さらにクビ差の3着には4人気ハニーライダー Honey Ryderが入った。また、7月のアメリカン
オークス(米G1)で
アサヒライジング(2着)を破った2番人気の
ウェイトアホワイル
Wait a Whileは4着に敗れた。
勝ったウィジャボードは、
父Cape Cross、
母Selection Board(
その父Welsh Pageant)という血統の英国産馬。従兄に90年愛セントレジャー(愛G1)などG1・4勝を挙げた
イブンベイがいる。04年に英・愛
オークス、BCフィリー&メアターフ(いずれもG1)を制し、カルティエ賞(欧州
年度代表馬、
最優秀3歳牝馬)、エクリプス賞(米最優秀芝牝馬)に選出された。その後、骨折が判明し休養を余儀なくされたが、復帰後は
ジャパンC(GI-5着)にも来日。続く
香港ヴァーズ(香G1)で
シックスセンスに2.3/4馬身差をつけて快勝した。今年はナッソーS(英G1)を制したほか、コロネーションC(英G1)で
シロッコ Shiroccoの2着、
プリンスオブウェールズS(英G1)ではエレクトロキューショニスト
Electrocutionistを抑えて優勝するなど、牡馬の一線級とも互角の活躍を見せている。通算成績21戦10勝(G1・7勝、重賞8勝)。
なお、同馬は26日に東京競馬場で行われる
ジャパンC(GI)にも選出されており、今後の動向に注目が集まる。