89年の
ジャパンC(GI)勝ち馬ホーリックス
Horlicks(牝23)が、繋養先のニュージーランド・ケンブリッジスタッドで、最後の産駒となる
ワンクールキャット
One Cool Cat(
父Storm Cat)の牡馬を出産したことがわかった。
ホーリックスは
父Three Legs、母Malt(
その父Moss Trooper)という血統の新国産馬。89年の
ジャパンCでは9番人気という低評価だったが、超ハイペースの中を好位から追走し、
オグリキャップの猛烈な追撃をクビ差抑え優勝。勝ちタイムの2分22秒2は当時としては驚異的な世界レコードで、昨年の
アルカセットまで16年間破られなかった。
ジャパンCの他にもマッキノンS(豪G1)など計6つのG1を勝ち、40戦17勝(重賞8勝)の成績を残して90年に現役を引退。繁殖入りした。
繁殖入り後は、00年の
メルボルンC(豪G1)を勝ったブリュー Brew(
父Sir Tristram)、エイヴォンデイルギニー(新G2)を勝ったバブル Bubble(
父Sir Tristram)など13頭を出産し成功を収め、8月には今シーズン限りの繁殖引退が発表されていた。日本には孫の
スタータイクーン(
父ラストタイクーン)が繁殖生活を送っているほか、半弟
ヒットザマーク(
父Straight Strike)が93年
札幌記念(GIII)で2着するなど活躍。
JRA8勝の
サーストンフライト(
父ダンシングブレーヴ)を出した
カーニバルIIなど、4頭の妹が繁殖牝馬として輸入されている。