12日、
佐賀競馬場で行われた
佐賀記念(4歳上、交流GIII・ダート2000m、1着賞金3000万円)は、
武豊騎手騎乗の4番人気
サイレントディール(牡7、栗東・池江泰郎厩舎)が、中団追走から道中途中でハナを奪うと、直線では1番人気
クーリンガーの追撃を1/2馬身差抑え逃げ切った。勝ちタイムは2分07秒4(良)のコースレコード。さらに6馬身差の3着に6番人気
キングスゾーンが入った。
勝った
サイレントディールは、
父サンデーサイレンス、
母フェアリードール(
その父Nureyev)という血統。全姉に
トゥザヴィクトリー(
エリザベス女王杯-GI、ドバイワールドC-首G1・2着)、
ビーポジティブ(
クイーン賞-交流GIII)がいる。00年セレクトセール当歳にて1億1000万円にて落札されていた。
3歳時の03年に
シンザン記念(GIII・芝1600m)で初重賞制覇を達成すると、
日本ダービー(GI)では
ネオユニヴァースの4着などクラシック戦線でも善戦。同年秋には初ダート戦となった
武蔵野S(GIII・ダート1600m)にも勝利し、その後は05年オーストラリアS(OP・芝1800m)、06年
ブリリアントS(OP・ダート2100m)に勝ち06年
帝王賞(交流GI・芝2000m)で3着などもあったが、重賞は
武蔵野S以来約3年3か月ぶりの勝利となった。通算成績40戦7勝(うち地方4戦1勝、海外1戦0勝、重賞3勝)。
鞍上の
武豊騎手は99年
スノーエンデバー、03年
エアピエールに続くこのレース3勝目。06年の
日本テレビ盃(交流GII、
シーキングザダイヤ)以来の交流重賞勝ちとなった。