昨年の愛フィーニクスS(愛G1)などに勝ち、今年の欧州クラシック戦線で有力視されていたホーリーローマン
エンペラー Holy Roman Emperor(牡3、愛・A.オブライエン厩舎)が急遽引退し、愛・
クールモアスタッドで種牡馬入りすることになった。
今回の引退は、昨年の英2000ギニー(英G1)勝ち馬で、今年から種牡馬入りしたジョージ
ワシントン George Washington(牡4、
父デインヒル)の生殖能力に問題があることが判明し、同じ父を持つ同馬が代わりに種牡馬入りするという、馬主サイドの意向によるもの。ホーリーローマン
エンペラーの馬体などに異常があるわけではなく、復帰に向けて順調に調教が進んでいた。同時に、ジョージ
ワシントンの現役復帰も検討されている。
ホーリーローマン
エンペラーは、
父デインヒル、
母L'On Vite(
その父Secretariat)という血統の愛国産馬。半兄に99年京都4歳特別(GIII)を制した
ビッグバイキング(
父Theatrical)、伯父に
L'Enjoleur(ローレルフューチュリティ-米G1)などがいる。
昨年6月にデビューし、レイルウェイS(愛G2・芝6f)、愛フィーニクスS(愛G1・芝6f)、ジャンリュックラガル
デール賞(仏G1・芝1400m)に勝利。今年のクラシック戦線ではテオフィロ
Teofiloに続く2番手の評価を受けていた。通算成績7戦4勝(重賞3勝)。