現地時間9日、米・ベルモントパーク競馬場で行われたアメリカ3冠の最終戦・
ベルモントS(3歳、米G1・ダート12f)は、J.ヴェラスケス騎手騎乗の2番人気ラグストゥリッチズ
Rags to Riches(牝3、米・T.プレッチャー厩舎)が、中団追走から4角で先頭に立つと、1番人気に推された
プリークネスSの覇者
カーリン Curlinとの叩き合いをアタマ差制して優勝。1905年のターニャ Tanya以来、102年ぶり3頭目となる牝馬による
ベルモントS優勝の歴史的快挙を成し遂げた。勝ちタイムは2分28秒74(良)。さらに5.1/2馬身離れた3着には4番人気ティアゴ
Tiagoが入り、3番人気ハードスパン Hard Spanは4着に敗れた。
勝ったラグズトゥリッチズは、父A.P.Indy、母はデムワーゼルS(米G2)勝ち馬
Better Than Honour(
その父Deputy Minister)、祖母はケンタッキー
オークス馬
Blush with
Prideという血統の米国産馬。05年キーンランドセプテンバーイヤリングセールにて190万ドルで落札されていた。半兄に昨年の
ベルモントSを勝ったジャジル
Jazil(牡4、米・K.マクラフリン厩舎、
父Seeking the Gold)がおり、2年連続での兄妹制覇。さらに父A.P.Indyも92年の同レースを勝っており、同時に父娘制覇も果たした。半弟の
カジノドライヴ(牡2、
父Mineshaft)は美浦・
藤沢和雄厩舎からデビュー予定。
昨年6月のデビュー戦は4着に敗れたが、約7か月ぶりとなった2戦目を6馬身差で快勝。3戦目のラスヴァージネスS(米G1・ダート8f)で初重賞勝ちを収めた。続くサンタ
アニタオークス(米G1・ダート8.5f)を5.1/2馬身差で圧勝し、さらにケンタッキー
オークス(米G1・ダート9.5f)も4.1/4馬身差で快勝。今回が初めての牡馬との対戦だったが、見事勝利を収めてG1・4連勝を飾った。通算成績6戦5勝(重賞4勝)。