93年の英ダービー(英G1)を勝ち、種牡馬として輸入され数々の活躍馬を送り出している
コマンダーインチーフが12日、繋養先の北海道新冠・優駿スタリオン
ステーションで、放牧中に右後肢を骨折したため死亡した。17歳だった。
同馬は
父ダンシングブレーヴ、
母Slightly Dangerous(
その父Roberto)、半兄に欧州
年度代表馬ウォーニング(
父Known Fact)、従兄に
凱旋門賞馬レインボウク
エスト Rainbow Questがいる血統。
現役時代、3歳時の93年4月とデビューは遅れたが、無傷の5連勝で英ダービー(英G1)、愛ダービー(愛G1)を制覇。続く
キングジョージ6世&クイーンエリザベスDS(英G1)で3着に敗れたあと脚部不安を発症して引退した。通算成績6戦5勝(重賞2勝)。
94年から優駿スタリオン
ステーションで種牡馬入り。初年度産駒から
アインブライド(阪神3歳牝馬S-GI)を出し、その後も
レギュラーメンバー(
JBCクラシックなど交流GI・3勝)、
マイネルコンバット(
ジャパンダートダービー-交流GI)などの活躍馬を送り出した。後継種牡馬には
レギュラーメンバーの他、
スエヒロコマンダー(
鳴尾記念-GII)、
トップコマンダー(
日経新春杯-GII)、
ハギノハイグレイド(
東海S-GII)、
ラスカルスズカ(
菊花賞-GI・3着)などがいる。