内国産種牡馬として活躍した
メジロライアン(牡20)が4日、種牡馬として過ごした新ひだか町
アロースタッドを退厩。生まれ故郷の洞爺湖町・メジロ牧場へ移動した。今後は功労馬として同牧場で過ごすことになる。
メジロライアンは
父アンバーシャダイ、母は
JRA3勝の
メジロチェイサー(
その父メジロサンマン)。半姉に
メジロフルマー(
日経賞-GII、
目黒記念-GII、
父ロンバード)、
メジロアニタ(京都大障害・春、
父メジロエスパーダ)がいる血統。
90年
弥生賞(GII)で重賞初制覇。
皐月賞(GI)3着、
日本ダービー(GI)2着、
菊花賞(GI)3着とクラシックレースには勝てなかったが、91年
宝塚記念(GI)を制すなど通算19戦7勝(重賞4勝)の成績を残した。
引退後、総額2億4000万円のシンジケートが組まれ、93年から新ひだか町の
アロースタッドで種牡馬入り。初年度産駒から97年
オークス(GI)などGI・5勝の
メジロドーベル、98年
天皇賞・春(GI)を制した
メジロブライトを出し、その後も
トーホウドリーム(
大阪杯-GII)、
スキップジャック(
京王杯2歳S-GII)などの重賞勝ち馬を送り出した。
しかし、近年では受胎率が低下。昨年の種付シーズン終了後に種牡馬シンジケートが解散され、今シーズンはメジロ牧場の個人所有種牡馬として11頭の繁殖牝馬に配合していた。
なお、8月5日にはデビューの地・函館競馬場のパドックでファンの前に姿を見せる予定。