12日、札幌競馬場で行われた
クイーンS(3歳上牝、GIII・芝1800m)は、
柴田善臣騎手騎乗の2番人気
アサヒライジング(牝4、美浦・
古賀慎明厩舎)が、スムーズに先手を取ると、道中一度も先頭を譲らず、直線に向くとさらにひと伸びし、好位から伸びた6番人気
イクスキューズに1.3/4馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは1分46秒7(良)。さらにクビ差の3着には最後方から差を詰めた5番人気
ディアチャンスが入った。1番人気の
アドマイヤキッスは4着。
勝った
アサヒライジングは、
父ロイヤルタッチ、母が
JRA1勝の
アサヒマーキュリー(
その父ミナガワマンナ)という血統。05年9月のデビューから2戦目で勝ち上がると、続く
サフラン賞(500万下)も連勝し、初の重賞挑戦となった
阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)でも5着に健闘した。昨年は
アネモネS(OP)を制したほか、
桜花賞4着、
オークス3着、
秋華賞2着などGI戦線で活躍し、初の海外遠征となったアメリカン
オークス(米G1)でも2着に好走。今年に入ってからの2戦は精彩を欠く走りが続いていたが、前走の
ヴィクトリアマイル(GI)では9番人気ながら2着に入っており、今回が11回目の挑戦での重賞初制覇となった。通算成績16戦5勝(うち海外1戦0勝、重賞1勝)。
鞍上の
柴田善臣騎手は、
ショウナンタレントで制した
フラワーC(GIII)に続く今年の
JRA重賞3勝目で通算74勝目。管理する
古賀慎明調教師は、昨年3月の開業以来初の重賞制覇。また、
ロイヤルタッチ産駒も
JRA重賞初制覇となった。