2日、札幌競馬場で行われたサマー2000シリーズ最終戦・
札幌記念(3歳上、GII・芝2000m)は、藤田伸二騎手騎乗の5番人気
フサイチパンドラ(牝4、栗東・白井寿昭厩舎)がスタートから先手をとると、中団から伸びた12番人気
アグネスアークをクビ差抑え優勝した。勝ちタイムは2分00秒1(良)。さらに1馬身差の3着に3番人気
サクラメガワンダーが入った。1番人気
マツリダゴッホは直線で失速し7着に終わっている。
勝った
フサイチパンドラは
父サンデーサイレンス、
母ロッタレース(
その父Nureyev)という血統。従兄に84年愛ダービー馬
エルグランセニョール El Gran Senorなど、活躍馬多数の名門出身。03年のセレクトセール当歳にて8700万円で落札されていた。
05年11月にデビュー勝ちし、2戦目の
阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)で3着。昨年は
桜花賞(GI)で14着と敗れるも、
オークス(GI)2着、
秋華賞(GI)3着とGI戦線で好走を繰り返し、7番人気で出走した
エリザベス女王杯(GI)では
カワカミプリンセスの降着により2位入線から繰り上がり、重賞初制覇を果たしていた。続く
ジャパンC(GI)は5着と好走したが、その後は凡走が続き、前走の
クイーンS(GIII)では5着に敗れていた。通算成績18戦4勝(うち地方1戦0勝、重賞2勝)。
鞍上の藤田伸二騎手は今年の
マイラーズC(GII、
コンゴウリキシオー)に続く
JRA重賞制覇で今年3勝目、通算72勝目。管理する白井寿昭調教師は
フサイチパンドラで制した昨年の
エリザベス女王杯以来の
JRA重賞制覇で通算39勝目となった。