17日、阪神競馬場で行われた
阪神ジャンプS(3歳上、JGIII・芝3140m)は、
小坂忠士騎手騎乗の1番人気
コウエイトライ(牝6、栗東・田所清広厩舎)が、先行集団の後ろをスムーズに追走すると、3周目で早くも先頭に。直線で後続に詰め寄られるとさらにひと伸びして、7番人気
メイショウタローに2馬身差をつけて優勝した。牝馬では初となる障害重賞5勝目を挙げた。
勝ちタイムの3分27秒9(良)はレコード。さらに7馬身差の3着に8番人気の
オースミサムソンが入り、03年
NHKマイルC(GI)の勝ち馬で3番人気の
ウインクリューガーは4着だった。
勝った
コウエイトライは、
父オペラハウス、母は
JRA3勝の
ダンツビューティ(
その父ホリスキー)という血統の鹿児島産馬。半姉に98年小倉3歳S(GIII)を制した
コウエイロマン(
父マークオブディスティンクション)、叔父に93年
セントライト記念(GII)を勝った
ラガーチャンピオンがいる。昨年の
小倉サマーJ(JGIII)で重賞初制覇を飾ると、
阪神ジャンプS、東京オータムJ(JGIII)をいずれもレコードで連勝。今年に入っても好走を続けており、前走の
小倉サマーJも制していた。通算成績38戦9勝(うち障害16戦8勝、地方1戦0勝、重賞5勝)。
鞍上の
小坂忠士騎手は、
コウエイトライで制した
小倉サマーJに続く今年の
JRA重賞2勝目で通算8勝目。管理する田所清広調教師も、同レースに続く今年の
JRA重賞2勝目で通算8勝目。
なお、従来のコースレコード(基準タイム)は4月1日に
サウスポールが記録した3分30秒6(稍重)だった。