現地時間7日、仏・ロンシャン競馬場で行われた
凱旋門賞(3歳上牡牝、仏G1・芝2400m)は、K.
ファロン騎手騎乗の2番人気
ディラントーマス Dylan Thomas(牡4、愛・A.オブライエン厩舎)が中団追走から直線半ばで抜け出し、ユームザイン
Youmzainの急襲をアタマ差抑え優勝した。勝ちタイムは2分28秒50(稍重)。さらに1.1/2馬身差の3着に
サガラ Sagaraが入り、
ソルジャーオブフォーチュン
Soldier of Fortuneは5着。ザンベジサン
Zambezi Sunは8着、1番人気
オーソライズド
Authorizedは10着に敗れた。
勝った
ディラントーマスは、
父デインヒル、
母Lagrion(
その父Diesis)という血統の愛国産馬。半姉に01年チェヴァリーパークS(英G1)を制したクイーンズ
ロジック Queen's Logic(
父Grand Lodge)がいる。
昨年は英ダービー(英G1)3着後、愛ダービー(愛G1)でG1初制覇を飾り、
愛チャンピオンS(愛G1)も制覇。今年に入ってもガネー賞(仏G1)、
キングジョージ6世&
クイーンエリザベスS(英G1)、2連覇を達成した前走の
愛チャンピオンSと、各国でG1勝ちを収めていた。これで
ファロン騎手とのコンビでは6戦6勝(うちG1・4勝)。通算成績18戦10勝(重賞7勝)。
鞍上のK.
ファロン騎手は05年ハリケーンラン
Hurricane Runに続くこのレース2勝目。管理するA.オブライエン調教師は初勝利。愛国調教馬の優勝は00年のシンダー
Sinndar以来。古馬(4歳以上)の勝利は02年
マリエンバード(牡5)以来5年ぶり。同一年の
キングジョージと
凱旋門賞を制したのは95年
ラムタラ以来12年ぶりの快挙となった。