13日、東京競馬場で行われた東京オータムJ(3歳上、JGIII・芝3300m)は、
五十嵐雄祐騎手騎乗の3番人気
ベストグランチャ(セン5、美浦・藤原辰雄厩舎)が、好位外め追走から2週目の3角で先頭に立つとマイペースに持ち込み、直線ではさらにひと伸びして、追いすがる1番人気
メイショウタローを1.1/2馬身振り切り優勝した。勝ちタイムは3分40秒4(良)。さらに5馬身差の3着には2番人気
ノボライトニングが入った。
勝った
ベストグランチャは、
父ジェニュイン、
母フジノルーラー(
その父ノーザンテースト)という血統。05年1月にデビューし、4戦目に初勝利。その後、勝ち星に恵まれず06年に障害入り。転向2戦目に障害初勝利を挙げた。入障後は安定した成績を残しており、初の重賞挑戦となった前々走の
東京ハイジャンプ(JGII)では10番人気ながら3着と健闘。続く
福島ジャンプS(OP)は1番人気に推されるも3着に敗れており、今回はそれ以来、約3か月ぶりのレースだった。通算成績21戦4勝(うち障害10戦3勝、重賞1勝)。
鞍上の
五十嵐雄祐騎手はデビュー6年目で初の
JRA重賞勝利。管理する藤原辰雄調教師は
ブランディスで制した04年の
中山グランドJ(JGI)以来の
JRA重賞制覇で通算3勝目となった。
なお、
ジェニュイン産駒の
JRA重賞制覇は、
メイプルロードによる02年
小倉2歳S(GIII)以来約5年1か月ぶりの通算2勝目。地方では
ドンクール(05年
兵庫チャンピオンシップ-交流GIII、06年
名古屋大賞典-交流GIII)、海外ではPompeii
Ruler(07年オーストラリアンC-豪G1)などが活躍している。