20日、東京競馬場で行われた
富士S(3歳上、GIII・芝1600m)は、後藤浩輝騎手騎乗の4番人気
マイネルシーガル(牡3、美浦・
国枝栄厩舎)が、好位の内から直線で抜け出すと、外から追い込んだ7番人気
マイケルバローズをアタマ差振り切って優勝した。勝ちタイムは1分33秒3(良)。さらにクビ差の3着には8番人気
トウショウカレッジが入り、1番人気
エアシェイディは4角最後方から猛然と追い込むも4着に終わった。
勝った
マイネルシーガルは、
父ゼンノエルシド、母が
JRA1勝の
エイシンアイノウタ(
その父サンデーサイレンス)という血統。半姉に06年
フィリーズレビュー(GII)3着の
エイシンアモーレ(
父エイシンワシントン)、叔母に05年
チューリップ賞(GIII)を勝った
エイシンテンダーがいる。04年オータムセールにて610万円(税抜)で落札されていた。
昨年10月のデビュー戦、いちょうS(OP)と2連勝。続く
朝日杯FS(GI)は6着に敗れたが、今年1月の
ジュニアC(OP)で3勝目を挙げると、
スプリングS(GII)でも2着に健闘して春のGI戦線に駒を進めた。前走の
京成杯オータムH(GIII)では1番人気で3着に敗れており、今回が重賞初制覇となった。通算成績9戦4勝(重賞1勝)。
鞍上の後藤浩輝騎手は
サンバレンティンで制した
七夕賞(GIII)に続く今年の
JRA重賞4勝目で、通算40勝目。管理する
国枝栄調教師は
マツリダゴッホで制した
オールカマー(GII)に続く今年の
JRA重賞5勝目で、通算では12勝目となった。また、この勝利が
ゼンノエルシド産駒の
JRA重賞初制覇となった。