JRAは19日、08年度の競馬番組、開催日程などを発表した。
大きな変更点としては、
ジャパンCダート(GI)の施行場変更、国際シリーズ「ジャパン・オータムインターナショナル」の実施、天皇賞のセン馬開放などがある。詳細は以下のとおり。
◆開催日程
1月5日(土)からスタート。1回中京を10日開催、1回福島を6日開催とし、秋の3回福島を10日開催、3回中京を6日開催とする。また、9月15日(祝・月)、11月24日(休・月)にも開催が行われ、当該週は3日間開催となる。
日本ダービー(GI)は6月1日(日)、
有馬記念(GI)は12月28日(日)に行われる。
◆
ジャパンCダートの改善
ジャパンCダートが東京・ダート2100mから阪神・ダート1800mに変更。施行時期も従来より1週繰り下げ、それに伴って
武蔵野S(GIII)も5回東京1日に変更となる。
◆ジャパン・オータムインターナショナルの実施
4週連続する秋競馬の国際GI競走である
エリザベス女王杯、
マイルCS、
ジャパンC、
ジャパンCダートおよびワールドスーパージョッキーズシリーズについて、「ジャパン・オータムインターナショナル」(秋季国際GI競走シリーズ)という賞金総額12億円の国際シリーズとし、ボーナス制度の整備や外国馬の招待を行う。
◆天皇賞をセン馬に開放
天皇賞・春(GI)、
天皇賞・秋(GI)をセン馬も出走できるよう変更。07年の
メルボルンC(豪G1)優勝馬(エ
フィシェント
Efficient)を08年
天皇賞・春に招待する。
◆2歳重賞競走の施行時期の変更
朝日杯フューチュリティS(GI)および
阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を、5回中山6日および5回阪神4日にそれぞれ1週間繰り下げて実施。阪神JFの移設に伴い、これまで12月に施行していた
フェアリーS(GIII)を09年1月に移設し、3歳牝馬限定の重賞競走とする。
◆ダート重賞、
カペラSを新設
5回中山4日に
カペラS(GIII・ダート1200m)を新設する。これに伴い、1月に施行しているガーネットS(GIII)は09年以降廃止する。
◆父内国産馬、市場取引馬限定競走の取りやめ
父内国産馬および市場取引馬限定競走については、在籍頭数の動向および出走状況等を踏まえ、取りやめる。
中日新聞杯(GIII)については、父内国産馬限定競走から混合競走に変更して施行する。
◆レーティングによる優先出走
これまでの
ジャパンCおよび
ジャパンCダートに続き、
安田記念(GI)および
スプリンターズS(GI)についても、レーティングをもとに定める順位の上位5頭に対して、優先出走を認める。
◆GII競走の負担重量の変更
AJCC(GII)、
京都記念(GII)、
中山記念(GII)の負担重量を、賞金別定から
グレード別定に変更する。
◆サマーシリーズの実施
07年に引き続き、「サマーシリーズ」として、「サ
マースプリントシリーズ」「サマー2000シリーズ」「サマージョッキーズシリーズ」を実施する。
◆外国産馬の取扱いについて
3歳馬5大競走における外国産馬の出走可能頭数を各競走7頭とする(前年6頭)。国際競走は07年同様111競走。混合競走も07年同様全競走数の55%程度とする。
◆未勝利競走および3(4)歳上500万下競走の出走馬決定方法の改善
優先出走を認める前走の着順を「3着以内」から「5着以内」に拡大。平地の未勝利競走においては、新馬競走出走後に初めて未勝利競走に出走する馬に対する優先出走を廃止する。
◆3走成績による出走制限の中止
3歳未勝利競走および3(4)歳以上500万円以下競走において実施している、3回連続して8着以内の着順を得なかった馬に対する出走制限を中止。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。