24日、東京競馬場で行われた2008年のGI開幕戦・
フェブラリーS(4歳上、GI・ダート1600m)は、
武豊騎手騎乗の1番人気
ヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂正厩舎)が、道中は先団の後ろを追走。直線半ばで抜け出すと、7番人気
ブルーコンコルドに1.3/4馬身差をつけて完勝した。勝ちタイムは1分35秒3(良)。さらに2馬身差の3着には3番人気
ワイルドワンダーが入った。なお、2番人気
フィールドルージュは馬体に故障を発生し、向正面で競走を中止している。
勝った
ヴァーミリアンは、
父エルコンドルパサー、母が
JRA1勝の
スカーレットレディ(
その父サンデーサイレンス)という血統。同厩の半兄に05年
東海S(GII)など重賞3勝の
サカラート(牡8、
父アフリート)がいる。
04年ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)を制すなど、3歳秋までは芝の重賞戦線で活躍。ダート転向後は05年
浦和記念(交流GII)、06年
ダイオライト記念(交流GII)、06年
名古屋グランプリ(交流GII)と交流重賞で勝ち星を重ね、昨年1月の
川崎記念(交流GI)でGI初制覇を果たした。続くドバイワールドC(首G1)は4着。秋は
JBCクラシック(交流GI、大井)、
ジャパンCダート(GI)、
東京大賞典(交流GI)と3連勝を飾り、昨年の
JRA賞最優秀ダートホースに輝いた。1月30日の
川崎記念は右飛節炎のため直前での出走取消となったが、仕切り直しとなった今年緒戦を見事に制し、5つのGIタイトルを手に現地時間3月29日に行われるドバイワールドCへ向かうことになる。通算成績22戦11勝(うち地方6戦6勝、海外1戦0勝、重賞9勝)。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。