栗東トレーニングセンターで16日、
皐月賞(GI)出走予定馬の追い切りが行われた。
昨年の
ホープフルS(OP)、そして前走の
弥生賞(OP)と、
マイネルチャールズに2度の後塵を喫した
ブラックシェル(牡3、栗東・松田国英厩舎)。
弥生賞では始終外めを回ってのレースを強いられ、そのコースロスの分、内を進み前を行く
マイネルチャールズに一歩届かなかった。その無念を晴らすため、この中間では「無駄を削ぐ」調整を進め、
ブラックシェルに負荷をかけ続けた。
今朝行われた調教でも、
武豊騎手を背に坂路を2本上がり入念な仕上げを行った。「馬の体調がいいので、ハードに追ってほしいとのことだった。調教で動く馬ではないが、動きも息の入りもよかった」(武騎手)
松田調教師も「いい併せ馬になった。道中の折り合いもよく、大きなところを獲るにはちょうどいい」と仕上がりには満足な様子だ。
「前走ではよく伸びていたが届かなかった。それでも、ゲートでも落ち着いていたし、収穫のあるレースだった。もっと、伸びそうな手応えは感じた」という武騎手。
レースに向けて課題だったゲートでの駐立の訓練を続け、さらに良い返し馬のためにとCウッドコースを使ってのスローキャンターを取り入れた調教もしてきている。
「調整はできている」と松田師は、
皐月賞制覇に意欲を燃やす。