27日、京都競馬場で行われた
アンタレスS(4歳上、GIII・ダート1800m)は、
小牧太騎手騎乗の7番人気
ワンダースピード(牡6、栗東・
羽月友彦厩舎)が、好位追走から直線に向くと力強い伸び脚を見せ、中団から伸びた8番人気
ドラゴンファイヤーに1.1/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分50秒5(良)。さらに1/2馬身差の3着には5番人気
サンライズバッカスが入った。1番人気に推された
フィフティーワナーは道中先頭に立つも直線で伸びを欠き4着に敗れている。
勝った
ワンダースピードは、
父キンググローリアス、
母ワンダーヘリテージ(
その父Pleasant Tap)という血統。04年のデビュー戦から10戦目で初勝利を挙げた後はダート中距離戦で勝ち星を積み重ね、昨年の
東海S(GII)2着、
シリウスS(GIII)3着と重賞で好走。前走の
ベテルギウスS(OP、阪神・ダート2000m)では2分01秒0(不良)のコースレコードをマークして勝利を飾ったが、その後、脚部不安を発症し、今回が約4か月ぶりのレースだった。通算成績30戦8勝(うち地方3戦1勝、重賞1勝)。
鞍上の
小牧太騎手は、
桜花賞(GI、
レジネッタ)に続く今年の
JRA重賞3勝目で、通算11勝目。管理する
羽月友彦調教師は07年の初出走以来、出走6戦目にして初の
JRA重賞制覇となった。
なお、
キンググローリアス産駒は、
マックスキャンドゥが98年の4歳牝馬特別・東(GII)を勝って以来、10年ぶりの重賞制覇となっている。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。