現地時間27日(日)に香港・シャティン競馬場で行われたクイーンエリザベス2世C(3歳上、香G1・芝2000m)は、K.シェイ騎手騎乗のアーキペンコ
Archipenko(牡4、南ア・M.デ・コック厩舎)が、中団追走からゴール直前で一気に伸び、
バリオス Baliusに1.3/4馬身差をつけ差し切った。勝ちタイムはレースレコードとなる2分00秒8(良)。さらに1/4馬身差の3着にビバパタカ
Viva Pataca。
蛯名正義騎手騎乗の
マツリダゴッホ(牡5、美浦・
国枝栄厩舎)は好位追走から直線入り口で先頭に立ち、残り150m地点までは先頭に立っていたが、ゴール直前で差され、勝ち馬から4馬身差の6着に敗れた。
勝ったアーキペンコは、
父Kingmambo、母が
エイコーンS(米G1)3着の
Bound(
その父Nijinsky)という血統の米国産馬。今年の
阪神牝馬S(GII)を勝った
エイジアンウインズや、
Sadler's Wells、
Nureyevら名種牡馬と同牝系。
06年8月にアイルランドでデビューし、3戦目で初勝利。07年の愛ダービー
トライアルS(愛G2・芝10f)で重賞初勝利を果たし、英ダービー(英G1)にも出走(17着)した。今年から現厩舎に移籍し、ドバイで
アルファヒディフォート(首G2・芝1600m)を含む2連勝を飾ると、前走のドバイデューティフリー(首G1)では
ウオッカ(4着)に先着の3着に入っていた。今回がG1初制覇。通算成績12戦4勝(重賞3勝)。
【
蛯名正義騎手のコメント】
「最初の海外遠征なので、検疫や輸送で神経をつかってしまったようで、最後にスタミナが切れてしまいました。
現地に腰を据えて、落ち着いた環境で挑戦すれば、もっとやれるはずです。実力負けではないと思います」
【
国枝栄調教師のコメント】
「いい感じで走れましたが、1コーナーで少しごちゃついた際に、馬のスイッチが入ってしまいました。決して力負けではないと思います」