91年の
エリザベス女王杯(GI)を制した
リンデンリリー(牝20)が5日、繋養先の北海道厚真町・阿部栄乃進牧場で死亡していたことがわかった。昨年から脚の状態が悪化し、今年に入って歩行困難になっていた。
同馬は、
父ミルジョージ、
母ラドンナリリー(
その父キタノカチドキ)という血統。現役時代は栗東・野元昭厩舎に所属し、3歳(当時)12月の新馬戦(京都・ダート1400m)を5馬身差で圧勝。2戦目の紅梅賞(OP)では1位入線を果たすも、進路妨害のため13着に降着となった。その後、休養に入り、夏シーズンに復帰すると条件戦で好走し、故・岡潤一郎騎手と初コンビを組んだ
ローズS(GII)で重賞初制覇。続く1番人気で臨んだ
エリザベス女王杯を快勝するも、レース後に右前浅屈腱不全断裂を発症したため現役を引退した。
現役引退後は阿部栄乃進牧場で繁殖生活を送り、03年
フィリーズレビュー(GII)を勝った
ヤマカツリリーなどを出している。なお、昨年出産した
ロージズインメイの牝馬が最後の仔となる。