現地時間7日、米・ベルモントパーク競馬場で行われた米3冠最終戦・第140回
ベルモントS(3歳、米G1・ダート12f、総賞金100万米ドル)は、A.ガルシア騎手騎乗の9頭立て最低人気(単勝38.5倍)ダタラ Da'Tara(牡3、米・N.ジトー厩舎)が先手を取り、デニスオブコーク Denis of Corkに5.1/4馬身差をつけ逃げ切った。勝ちタイムは2分29秒65(良)。2.3/4馬身差の3着にアナクナカル
Anak Nakalとレディーズ
エコー Ready's Echoが同着で入った。
30年ぶりの3冠がかかった1番人気ビッグブラウン
Big Brownは3番手追走も3角あたりで失速し、競走を中止している。馬体に異状はない模様。なお、日本の
カジノドライヴは挫石のため出走を回避している。
勝ったダタラは、
父Tiznow、
母Torchera(
その父Pirate's Bounty)という血統の米国産馬。半姉に
JRA現4勝の
サウスヒューマー(牝4、美浦・
高橋祥泰厩舎、
父Distorted Humor)、伯母にヴァニティ招待H(米G1)を勝った
Private Persuasionがいる。06年のファシグティプトン8月セールにて17万5000ドルで落札されていた。
昨年9月にデビューし、3戦目(ガルフ
ストリームパーク・ダート9f)の今年1月に初勝利。3月のフロリダダービー(米G1)はビッグブラウンの9着に敗れており、前走の一般戦(ピムリコ・ダート8.5f)は2着だった。通算成績8戦2勝(重賞1勝)。
鞍上のA.ガルシア騎手はこのレース初制覇。管理するN.ジトー調教師は04年バードストーン
Birdstone以来の2勝目となった。ちなみに、04年にはス
マーティージョーンズ
Smarty Jones(2着)の3冠を阻止している。