9日、
大井競馬場で行われた第10回
ジャパンダートダービー(3歳、交流GI・ダート2000m、1着賞金5000万円)は、
横山典弘騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.2倍)
サクセスブロッケン(牡3、栗東・
藤原英昭厩舎)が、2番手追走から直線で抜け出し、3番人気
スマートファルコンに3.1/2馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは2分04秒5(不良)。さらに8馬身差の3着に7番人気
コラボスフィーダが入った。なお、
ユキチャンは蕁麻疹のため競走除外となっている。
勝った
サクセスブロッケンは、
父シンボリクリスエス、母が02年
フィリーズレビュー(GII)の勝ち馬
サクセスビューティ(
その父サンデーサイレンス)という血統。
昨年11月17日の新馬戦(福島・ダート1700m)を2着に3.1秒差をつける2歳コースレコードで圧勝すると、続く
黒竹賞(500万下、中山・ダート1800m)、
ヒヤシンスS(OP、東京・ダート1600m)、
端午S(OP、京都・ダート1800m)を勝ちダートで無傷の4連勝。前走は
日本ダービー(GI)に出走し最下位の18着に敗れていた。今回が重賞初制覇で、これでダートでは5戦5勝となった。通算成績6戦5勝(うち地方1戦1勝、重賞1勝)。
鞍上の
横山典弘騎手、管理する
藤原英昭調教師ともにこのレース初制覇。
JRA勢の勝利は06年の
フレンドシップ以来の2年ぶり7頭目となった。
なお、現3歳が初年度の
シンボリクリスエス産駒は、中央・地方通じてGI初制覇。
JRAでは
ダンツキッスイが
アーリントンC(GIII)を勝っている。
【
横山典弘騎手のコメント】
「テンションを落ち着けることに注意して乗りました。思った以上に出来がよくてコントロールはうまくできた。(乗り味は)最高でした。ノーステッキだし乗っかってるだけだった。ダービーでは残念な結果でみなさんに迷惑をかけたんで、きれいな勝ち方ができてよかったです」
【
藤原英昭調教師のコメント】
「ダービーではファンとオーナーに迷惑をお掛けしたので、恩返ししたいという気持ちがあった。ダービーで馬にプレッシャーをかけ疲労もあったので、今回は何とか回復してくれと馬を作ってきた。(レースについて)好位置を取れてイメージ通りの競馬ができた。今後は少し体を休ませて
ジャパンCダートを目指したい」
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。