28日、中山競馬場で行われた第54回
オールカマー(3歳上、GII・芝2200m)は、
蛯名正義騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.4倍)
マツリダゴッホ(牡5、美浦・
国枝栄厩舎)が、2番手追走から直線に入り楽な手応えで先頭に並びかけ、逃げ粘る6番人気
キングストレイルに2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分12秒0(良)。さらに3/4馬身差の3着に8番人気
トウショウシロッコが入った。
勝った
マツリダゴッホは、
父サンデーサイレンス、
母ペイパーレイン(
その父Bel Bolide)という血統。叔父に99年
菊花賞(GI)など重賞7勝の
ナリタトップロードがいる。05年8月のデビュー戦(札幌・芝1800m)を7馬身差で圧勝。その後も中距離戦で勝ち星を重ね、昨年の
AJCC(GII)を5馬身差で圧勝して重賞初制覇を飾った。
オールカマーで重賞2勝目を挙げると、
有馬記念(GI)では単勝52.3倍という人気薄を覆して快勝。今年は
日経賞(GII)を勝った後、クイーンエリザベス2世C(香G1)に遠征も6着に敗れ、前走の
札幌記念(GII)は2着だった。このレースは昨年に続く2連覇。重賞5勝はいずれも中山競馬場でのものとなる。通算成績20戦9勝(うち海外1戦0勝、重賞5勝)。
鞍上の
蛯名正義騎手は
マツリダゴッホで制した
日経賞に続く今年の
JRA重賞3勝目で、通算80勝目。管理する
国枝栄調教師は
マイネカンナで制した
福島牝馬S(GIII)に続く今年の
JRA重賞5勝目で、通算では18勝目となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。