9日、京都競馬場で行われた第13回
ファンタジーS(2歳牝、GIII・芝1400m)は、
池添謙一騎手騎乗の13番人気(単勝74.6倍)
イナズマアマリリス(牝2、栗東・松元茂樹厩舎)が、好位の内追走から馬群を割って伸びると、5番人気
ワンカラットの追撃をクビ差抑え優勝した。勝ちタイムは1分23秒7(良)。さらにハナ差の3着に2番人気
アディアフォーンが入り、圧倒的1番人気(単勝1.6倍)
ワイドサファイアは4着に敗れた。
勝った
イナズマアマリリスは、
父スエヒロコマンダー、
母イナズマラム(
その父ラムタラ)。祖母が91年
クイーンS(GIII)を勝った
イナズマクロスという血統。
今年6月に北海道・
角川秀樹厩舎からデビューし、3戦目(旭川・ダート1000m)で初勝利。
JRAに挑戦した9月の2歳500万下(札幌・芝1200m)を11番人気(単勝154.5倍)で快勝後、続く
すずらん賞(OP、札幌・芝1200m)でも2着に入っていた。今回が移籍初戦。通算成績は8戦4勝(うち地方5戦2勝、重賞1勝)。
鞍上の
池添謙一騎手は、朝日
チャレンジC(GIII、
ドリームジャーニー)に続く
JRA重賞制覇で今年5勝目、通算29勝目。管理する松元茂樹調教師は、昨年の
オークス(GI、
ローブデコルテ)以来となる
JRA重賞制覇で、通算24勝目となった。
勝ち馬の
父スエヒロコマンダーは、
父コマンダーインチーフ、母が92年阪神3歳牝馬S(GI)の勝ち馬
スエヒロジョウオーという血統で、現役時代は99年
鳴尾記念(GII)など重賞2勝。現2歳が3世代目の産駒となり、
JRA重賞は初制覇となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。