28日、中山競馬場で行われた第53回
有馬記念(3歳上、GI・芝2500m、14頭立て)は、安藤勝己騎手騎乗の1番人気
ダイワスカーレット(牝4、栗東・松田国英厩舎)が、好スタートを切ると終始先頭をキープ。勝負どころで後続が一気に押し寄せたが、最後の直線に向いても脚色は衰えず、最後方から追い込んだ最低人気
アドマイヤモナークに1.3/4馬身差をつけて完勝した。勝ちタイムは2分31秒5(良)。さらに3/4馬身差の3着には10番人気
エアシェイディが入り、昨年の覇者で2番人気の
マツリダゴッホは12着に敗れた。
勝った
ダイワスカーレットは、
父アグネスタキオン、母は91年
クイーンC(GIII)など重賞4勝の
スカーレットブーケ(
その父ノーザンテースト)という血統。半兄に04年
皐月賞(GI)、06年
天皇賞・秋(GI)、06、07年
マイルCS(GI)、07年
安田記念(GI)を勝った
ダイワメジャー(
父サンデーサイレンス)、半姉に00年新潟3歳S(GIII)を勝った
ダイワルージュ(
父サンデーサイレンス)がいる。
06年11月のデビューから2連勝を飾ると、昨年は
桜花賞(GI)と
秋華賞(GI)でいずれも
ウオッカを破り2冠制覇。初の古馬相手となった
エリザベス女王杯(GI)も制すと、続く
有馬記念では
マツリダゴッホの2着に入り、昨年度の
JRA賞最優秀3歳牝馬に選出された。今年は
フェブラリーS(GI)からドバイ遠征を予定していたが、
フェブラリーS直前に右目を負傷。
大阪杯(GII)を快勝するも、脚部不安のため再び休養入りし、約7か月ぶりのレースとなった前走の
天皇賞・秋では
ウオッカからハナ差の2着に敗れていた。通算成績12戦8勝(重賞6勝)。
なお、牝馬による
有馬記念制覇は71年
トウメイ以来、37年ぶりの快挙となる。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。