18日、京都競馬場で行われた第56回
日経新春杯(4歳上、GII・芝2400m)は、
荻野琢真騎手(最軽量ハンデ49kg)騎乗の11番人気(単勝34.4倍)
テイエムプリキュア(牝6、栗東・五十嵐忠男厩舎)が、後続を引き離して逃げると、直線に入ってもリードを保ち、3番人気
ナムラマースに3.1/2馬身差をつけ逃げ切った。勝ちタイムは2分26秒6(良)。さらに1/2馬身差の3着に4番人気
タガノエルシコが入った。
有馬記念(GI)2着で2番人気の
アドマイヤモナークは5着、1番人気
ヒカルカザブエは7着に敗れた。
勝った
テイエムプリキュアは、
父パラダイスクリーク、母が
JRA2勝の
フェリアード(
その父ステートリードン)。伯父に98、99年
武蔵野S(GIII)など重賞4勝を挙げた
エムアイブラン(
父ブライアンズタイム)がいる血統。03年HBAオータムセール当歳にて250万円(税抜)で落札されている。
05年9月のデビューから3連勝で
阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を制し、同年の
JRA賞最優秀2歳牝馬に輝いたが、その後は不振が続き、24戦して昨年のこのレースで3着したのが最高だった。今回の勝利は阪神JF以来、約3年1か月ぶりとなる。なお、今回のレースを最後に引退し、繁殖入りする予定。通算成績28戦4勝(うち地方1戦0勝、重賞2勝)。
鞍上の
荻野琢真騎手は07年3月のデビュー以来初の
JRA重賞制覇。重賞騎乗は5回目だった。管理する五十嵐忠男調教師は、昨年の
ローズS(GII、
マイネレーツェル)以来となる
JRA重賞制覇で通算4勝目。すべて牝馬での勝利となる。
なお、
日経新春杯を牝馬が勝ったのは97年
メジロランバダ以来12年ぶりとなった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。