8日、
大井競馬場で行われた第11回
ジャパンダートダービー(3歳、交流GI・ダート2000m、1着賞金5000万円)は、
岩田康誠騎手騎乗の4番人気
テスタマッタ(牡3、栗東・
村山明厩舎)が、道中は中団のインコースを追走。直線に向いて馬群の間から抜け出すと、2番人気
シルクメビウスに2馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは2分04秒5(稍重)。さらに4馬身差の3着には逃げた3番人気
ゴールデンチケットが入り、1番人気スーニは6着に敗れている。
勝った
テスタマッタは、
父Tapit、母Difficult(
その父Concern)という血統の米国産馬。昨年のバ
レッツマーチセレクトセールにて6万ドルで落札されている。
昨年10月のデビュー戦(京都・芝1600m)を制し、その後は芝で敗戦が続いていたが、初ダートとなった3歳500万下(東京・ダート1400m)で2勝目。続く前走の
出石特別(1000万下、阪神・ダート1200m)では初の古馬相手ながら直線一気の快勝劇で2連勝をマークしていた。通算成績8戦4勝(うち地方1戦1勝、重賞1勝)。
鞍上の
岩田康誠騎手は
ジャパンダートダービー初制覇。管理する
村山明調教師はこれが中央・地方を通じた重賞初制覇となった。
【岩田騎手のコメント】
「自分でもビックリしました。距離に不安もありましたが、落ち着かせて返し馬をすることを心がけて乗りました。思った以上の瞬発力を発揮してくれて、はまりましたね。これからも
テスタマッタを応援してください」
【村山調教師のコメント】
「まぐれみたいでビックリしています。本当は
日本ダービーを使いたかったのですが、勝ち上がれず…ダートに路線変更しました。距離については、
エリカ賞を使っていたこともあるので、折り合いさえつけば大丈夫だと思いました。返し馬でいつも行きたがるので、そこでいかに落ち着かせることができるかがポイントでしたね。直線は岩田騎手がうまく乗ってくれて、抜け出してからは安心して見ていられました。開業初勝利もこの馬でしたし、牧場から見てきたというのもあって、とても嬉しい。次は距離に幅が出たので、
武蔵野Sから
ジャパンCダートに向かいたいですが、そこはオーナーと相談します」
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。