27日、中山競馬場で行われた8R・500万下(芝2000m)で、
池添謙一騎手騎乗の4番人気
ワールドカルティエ(牡3、美浦・
藤沢和雄厩舎)が優勝。同馬を管理する美浦・
藤沢和雄調教師(58)は、史上13人目、現役最多となる
JRA通算1000勝を達成した。
同師は美浦・野平祐二厩舎などの調教助手を経て、87年に調教師免許を取得。92年ニュージーランドT4歳S(GII、
シンコウラブリイ)で重賞初制覇。93年には同馬で
マイルCSに優勝しGI初制覇を達成した。これまでに
タイキシャトル(
ジャックルマロワ賞-仏G1などGI・5勝)、
シンボリクリスエス(02年、03年
天皇賞・秋、
有馬記念-GIを連覇)、
ゼンノロブロイ(04年
ジャパンCなどGI・3勝)、
バブルガムフェロー(96年
天皇賞・秋-GI、95年朝日杯3歳S-GI)、
ダンスインザムード(04年
桜花賞-GI、06年
ヴィクトリアマイル-GI)など多数の活躍馬を管理している。
JRA重賞は通算80勝(GI・21勝)。27日現在の
JRA通算成績は5395戦1000勝(うち障害98戦16勝)、地方27戦5勝。これまで
JRA賞を95〜05年の11年連続など計14度受賞している。
【
藤沢和雄調教師のコメント】
「達成に少し時間がかかり、いつも応援してもらっている皆様にはご迷惑をおかけしましたが、ようやく達成できました。
(約22年でのスピード達成については、)上手な騎手に騎乗してもらったことや、馬主さんに良い馬をたくさん預けてもらったおかげであり、ありがたく思っています。
思い出に残る馬としては、この中山競馬場での引退レースを勝てなかった
タイキシャトル、また最後を飾ることができた
シンボリクリスエスが挙げられます。
1,000勝は多くの皆様のおかげであり、私は厩舎スタッフを代表して表彰してもらっていると思っています。今後の目標は、しばらくご無沙汰しているGIレースでの勝利です。またここでインタビューをしてもらえるよう頑張ります」
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。