24日、東京競馬場で行われた第12回
富士S(3歳上、GIII・芝1600m)は、
田中勝春騎手騎乗の6番人気
アブソリュート(牡5、美浦・
宗像義忠厩舎)が、後方追走から直線は馬群を縫って鋭く抜け出すと、大外から追い込んだ11番人気
マルカシェンクをハナ差抑えて優勝した。勝ちタイムは1分33秒3(良)。さらに3/4馬身差の3着に15番人気
マイケルバローズが入った。1番人気
レッドスパーダは15着。
勝った
アブソリュートは、
父タニノギムレット、母は94年の札幌3歳S(GIII)、
フェアリーS(GIII)を勝った
プライムステージ(
その父サンデーサイレンス)。祖母は
ダイナアクトレス(
毎日王冠-GIIなど重賞5勝)。伯父に
ステージチャンプ(
日経賞-GII、
ステイヤーズS-GIII)、いとこに
スクリーンヒーロー(
ジャパンC-GI、
アルゼンチン共和国杯-GII)、
マルカラスカル(
中山大障害-JGI、
中山グランドジャンプ-JGI)がいる血統。
07年1月のデビューから2連勝をマーク。その後もマイル戦で勝ち星を重ね、昨年12月の
クリスマスC(1600万下、中山・芝1600m)を勝ってオープン入り。続く
東京新聞杯(GIII)で重賞初制覇を飾った。前走の
安田記念(GI)では13着に敗れており、今回はそれ以来4か月半ぶりの休み明けでの出走だった。通算成績15戦7勝(重賞2勝)。
鞍上の
田中勝春騎手は
ムードインディゴで制した先週の
府中牝馬S(GIII)に続く2週連続の
JRA重賞制覇で、通算44勝目。管理する
宗像義忠調教師は
アブソリュートで制した
東京新聞杯に続く今年の
JRA重賞2勝目で、通算14勝目となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。