クラシックへの登竜門「第50回
きさらぎ賞・GIII」(芝1800m)は14日、京都11Rに11頭で争われ、5番人気の
ネオヴァンドームが、直線で内から抜け出し、1分48秒6のタイムで重賞初制覇を飾った。2着は大外から追い込んだ1番人気の
レーヴドリアン、3着は6番人気の
ステージプレゼンスが入った。
デムーロと藤原英師は馬場の悪い内を避け、傷みの少ない外を選択するつもりだった。両者の意に反して、中団のインを追走。直線で進路を外に切り替えようとしたが、押し込められて内に戻った。だがそこから、勝負根性が光った。馬込みを縫うように先頭に立つと、大外から猛然と迫る
レーヴドリアンの猛追を封印。左ステッキの連打に応え、首差しのいで父子同一重賞制覇を達成。
「初めて乗ったときは(特に)感じなかったが調教に乗っていくうちに
ネオユニヴァースと似ていると思った」と、デムーロはかつての相棒に重ね、「また乗りに来たい」とクラシックへの騎乗を熱望した。
熱発により、予定していたレースをパスしての重賞挑戦。藤原英師は「内面的な部分を心配していたが、外見はそうでもなかったね。(2走前に)ジョッキーが『失敗した』と話していたが、(1度でも)騎乗経験があったのは大きかった。よく乗ってくれたし、馬も頑張ってくれた」と人馬をたたえた。「重賞のあとなので疲労が心配。うまくケアをして、クラシックに向けてつくっていきたい」と
皐月賞(4月18日・中山)への直行も示唆する。6頭の
皐月賞馬が誕生した出世レースを制して、世代の頂点を狙う。
提供:デイリースポーツ