3番人気の
オウケンサクラが逃げて2着に粘り込んだ。「行く馬がいれば下げようと思っていたが、他馬もこなかった」と安藤勝。前半3Fを35.6秒の絶妙なペースで通過し、マイペースを貫いて長い直線の攻防へ。勝利をつかみかけた瞬間、外から猛然と襲いかかる影。勝利の女神はゴール寸前で2歳女王にほほえんだ。中1週で
フラワーCを制し、中2週での参戦。音無師は厳しいローテにも不安はなかった。「本当は行かないレースをしようと思っていたんだろうけど、行く馬もいなかったので行ったんだと思う。(最後は)内にモタれていた」と振り返る。「(
オークスの)優先権を獲れて良かった」。指揮官は府中へと気持ちを切り替えていた。
大健闘だ。積極策から勝機をうかがった
エーシンリターンズが、11番人気の低評価に反発して3着に善戦。持ち前の粘り腰を発揮し、ゴール寸前まで上位馬を苦しめた。引き揚げてきた福永は「できれば最後は併せ馬の形に持ち込みたかったが、先頭に抜け出すのが早かった。そうこうしていたら、オウケンに差し返されて…」とあと一歩の内容に渋い表情。それでも、上位2頭の強さを知るだけに爽快感ものぞく。「着差が着差だけに残念だけど、力は見せたから」と納得顔だった。
提供:デイリースポーツ