90年
有馬記念などGI4勝を挙げ競馬ブームを巻き起こした
オグリキャップ(牡25)が3日、余生を送っていた北海道・優駿スタリオン
ステーションで死亡したことが分かった。
オグリキャップは
父ダンシングキャップ、
母ホワイトナルビー、母の
父シルバーシャークという血統。87年に笠松競馬でデビューすると、12戦10勝の好成績を残し、88年に
中央競馬に移籍。88、90年の
有馬記念(GI)、89年
マイルCS(GI)、90年
安田記念(GI)などGI4勝を挙げた。通算成績は32戦22勝(地方12戦10勝)。
引退後は種牡馬として、小倉3歳S(GIII)・2着の
オグリワンなどを輩出。08年には東京競馬場でファンに一般公開され元気な姿を披露していた。
【株式会社優駿 村田繁實(しげみ)社長のコメント】
「7月3日午後2時過ぎに
オグリキャップが放牧地で倒れているのを確認しました。その様子を見たところ、右後肢を骨折しており、その後死亡しました。同日中に優駿スタリオン
ステーションの役員、関係者が集まり、
メモリアルパークにて死を弔いました。今年の5月1日からよりたくさんのファンの皆様にご覧いただけるよう、放牧地を整備したところだっただけに残念です。
最期は大往生だったかと思います。今後は『お別れの会』を行なう予定です。これまで
オグリキャップを愛していただき、ありがとうございました。これだけファンに愛された馬はいないと思います」
【
武豊騎手のコメント】
「競馬の歴史に凄い名を残した馬に二度騎乗(90年
安田記念・
有馬記念ともに1着)させてもらって本当にありがたく、誇りに思います。今はオグリを知らない若い世代のファンの方もいらっしゃるので、あのスーパーホースの凄さを伝えていきたいです」
【日本
中央競馬会理事長 土川健之氏のコメント】
「一昨年、東京競馬場で元気な姿を見せてくれていただけに、突然の報せを聞き、大変驚いています。多くの人に愛され、競馬の一時代を築いた同馬は、いつまでも多くのファンの心の中で走り続けることでしょう。心からご冥福をお祈りします」