08、09年の覇者
カノヤザクラがグラマラスな馬体を躍動させる。前走の
CBC賞は10着に敗れたが、この中間はビッシリとケイコを積んで上昇ムードを漂わせる。1週前には栗東坂路で追われて、4F53.2-38.8-12.9秒をマーク。橋口師は「前走は短期放牧明けだったし、馬場の悪さも少なからず影響していた。状態面は変わらず問題ない。ここまで順調にきていると思う」と仕上がりに胸を張る。「昨年よりも重い斤量を背負うことになるけど、大型馬だからさほど心配はしていない。できれば、今年もピンク帽がいいね」と指揮官は笑った。“夏は牝馬”を体現し、同一重賞、そしてサ
マースプリントシリーズ3連覇へ―。視界は限りなく良好だ。
7歳の夏女が勢いに乗って越後路に乗り込む。
ウエスタンビーナスは前走の
バーデンバーデンCで2年2か月ぶりにV。自身の持ち時計も0.6秒更新してみせた。「ラチを頼って運びたい馬が、2番手の外から抜け出したわけだからね。ハンデ52キロも効いたけど、レースぶりに幅が出た感じ」と鈴木康師。「夏場は強いタイプ」と昨年の4着以上の結果を目指す。
提供:デイリースポーツ