ダートの重賞で9勝を挙げるなど“砂の
ディープインパクト”と言われた
カネヒキリ(牡8歳、栗東・角居)が5日、引退を発表した。
昨年後半は骨折で休養したが、今年6月の
帝王賞で復帰。その後の
マーキュリーCを勝ち、
日本テレビ盃を目指していたが「右前脚の以前とは違う個所と、左前脚に屈腱炎が発症した」と角居師は理由を語った。
同馬は3歳時の05年にダートで快進撃を続け、秋のJCダートで中央GI初制覇。その後は度重なる屈腱炎で2年4か月の休養を余儀なくされたが、幹細胞移植手術で復帰。08年のJCダート、
東京大賞典とGIを連勝(翌年初戦の
川崎記念も勝利)。05年に続き、
最優秀ダートホースに選出された。
通算成績は23戦12勝、地方、中央合わせてGI7勝を挙げた。「歴史をつくってくれた馬。あきらめないことを教えてくれた」と師。今後は北海道新冠の優駿スタリオン
ステーションで種牡馬入りする予定。
提供:デイリースポーツ