ノリがターフに帰って来る。9月26日の中山競馬3Rで落馬負傷し、頭蓋(ずがい)骨骨折および中心性頸髄(けいずい)損傷のため休養していた
横山典弘騎手=美浦・フリー=が、今週土曜の東京競馬で復帰することになった。
全治には3か月程度かかるとみられていたが、驚異的な回復力で10月7日に千葉県船橋市内の病院を退院。10月27日には落馬後、初めて美浦トレセンを訪れた。そして先週の土曜から調教に復帰。日曜にはお手馬
ペルーサにもまたがった。久々の馬の感触に「楽しいよ」と穏やかな笑顔で話した。
「レースに乗るのは、調教で感触を確かめてからと思っていた。これなら大丈夫。この(火曜の調教の)あと病院に行って最後の検査を受ける。ちゃんと診断書をもらって今週から乗るよ」と復帰宣言。
武蔵野Sの
ユノゾフィー、2歳未勝利の
シャイニンロミオなどの騎乗が決まっている。
落馬した際には「(騎手復帰は)無理だと思った」と振り返る。「大したことにならなくて良かった。こうやって五体満足で乗れるんだから」と騎乗できることの幸福感を表現。そして心の支えになったのがファンの声援という。「八千羽鶴ぐらいもらったよ。オレも折ったことあるから分かるけど大変な作業。本当にありがたい」と感謝の言葉を口にする。いよいよ今週末の東京競馬場で、ファンの待ちわびた瞬間がやってくる。
提供:デイリースポーツ