報道陣に囲まれた小林慎は「大きい2着ですね。う〜ん悔しい!」と天を仰いだ。その表情は無念さと満足感が混じり合った複雑なものだった。
相棒
グロリアスノアを直線では外へは出さずに、馬群に突っ込んだ。1完歩ごとに勢いがつき、残り100mで
トランセンドに並びかけたが、首差追い詰めたところがゴールだった。中間はほかの騎手が騎乗する話も浮上したが、高野葉子オーナーの強い希望で手綱が託された。「だからこそ、勝ちたかったんです。勢いから勝てる!と思ったけど、相手がしぶとかった」と唇をかむ。
それでも、相棒の確かな成長を確信した。「状態の良さとトモがしっかりしたことで、以前のように勝負どころで置かれなくなっている」。春に敢行したドバイ遠征など、さまざまな経験が確実に血となり肉となっている。
この後はしばしの休息を経て、
フェブラリーS(2月20日・東京)へ。自慢の末脚が生きる東京のマイルで、今度こそ頂点を狙う。
提供:デイリースポーツ